三菱UFJ証券を完全子会社化

【大手銀行と証券の連携加速】

三菱UFJフィナンシャルグループは、株式交換を実施し、三菱UFJ証券の株式を100%取得する(2007年3月予定)。つまり、完全子会社化するということだ。その狙いは、「手数料ビジネスをより一層強化」すること。

三菱UFJフィナンシャルグループではすでに、グループ内の銀行と証券が一体化した例がある。それは、銀行・証券・信託が1つの建物内にある、共同店舗「MUFGプラザ」である(現在37店舗展開)。

銀行と証券会社が収益目標を共有化し、意思決定のスピードを速めたり、よりスムーズなサービスの提供することで顧客満足度の向上と手数料収益アップを目指している。個人向けの金融サービスを強化することによって、4000万口座を持つ三菱東京UFJ銀行の顧客基盤を有効に生かす画略だ。


三菱UFJグループは、公的資金を返済するために、預金保険機構などから、約1兆円の自社株買いを進めてきた。保有する自社株と三菱UFJ証券の株式を交換すれば、現金を使わずに三菱UFJの株式を取得できるという面もある。



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