日興證券の歴史的背景

これまでの日興を振り返る

現在の日興コーディアル証券の前身にあたる日興證券は、かつて三菱銀行と親密な関係にあり、三菱グループの証券業部門をほぼ一手に担ってきた大手証券会社であった。

日興證券はほんの十数年前までは野村證券に次ぎ、業界第2位であった。

1990年代、同じく四大証券の一角であった山一證券が経営破綻するほど激烈な証券不況の嵐が吹き荒れており、生き残りを賭けて日興證券は決断。三菱グループと別れを告げ、1999年に外資のトラベラーズ(後にシティコープと合併し現在シティグループ)に支援を求めた。

当時トラベラーズは、スミス・バーニー証券を抱えるプライメリカの傘下にあり、トラベラーズが97年に買収したソロモン・ブラザーズがスミス・バーニーと合体して、ソロモン・スミス・バーニーが発足した。そして、1999年に誕生したのが日興ソロモン・スミス・バーニーであった。

つまり、日興シティグループ証券には、ロスチャイルド系のソロモンと、モルガン系のスミス・バーニーと、世界最大の金融機関シティグループが“混合”しているのである。


その後2001年に持株会社に移行し、証券業およびその他営業の全部を新設の日興コーディアル証券株式会社に承継し、本体は日興コーディアルグループへ社名変更した。最近では大和証券グループ本社に次ぐ業界第3位の位置である。


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