東京スター銀行を買収するという報道

東京スター銀行買収を提案?

2006年3月24日の各報道機関によると、

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日興コーディアルグループが首都圏を地盤とする第2地銀の東京スター銀行の買収を計画していることが明らかになった。証券会社がリテール(個人向け)も含めた商業銀行を傘下に収める初のケースとなる。連携により互いの顧客基盤を拡大して、グループ収益力の向上を狙う。

複数の関係者によると、日興コーディアルは金融庁の認可を前提に、東京スター銀行のTOB(株式公開買付)を実施して、議決権の約68%を保有する筆頭株主の米投資ファンド、ローンスターから50%近くを取得する。ローンスターは売却に応じる方向で、買収規模は1400億円規模となる見通しだ。

日興コーディアルによる銀行買収は、1450兆円にのぼる個人金融資産の争奪戦を繰り広げる他の大手証券や銀行会社の戦略にも影響を与えそうだ。日興は、東京都を中心に30店舗以上を展開し、約1兆3000億円の預金を抱える東京スター銀を傘下に収め、投資信託や保険、株式などの販売競争で、銀行や証券会社に攻勢かける。

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とかなり具体的に買収が進んでいるように見えたが、6月23日に行なわれた株主総会での質問に対し、有村社長自身が以下のように答えた。


質問: 数ヶ月前に東京スター銀行を買収するという報道があったが、その真偽は?

回答: (有村社長)
本件につきまして決定事実はございません。ただし、当社グループにとって、銀行関連業務は重要と認識しており、様々な施策を検討してまいりたいと考えております。


証券仲介業やATMの利用において、東京スター銀行と提携はしているが、買収までは至らなかったようだ。というのも、事業会社が銀行の株式の15%超を保有する主要株主になるためには、金融庁の認可が必要であるから。

また、株式50%超を保有する場合は、銀行持ち株会社として別の認可が必要となる。
したがって、金融庁が今回の買収(15%超の株式保有)を認め、ローンスターも保有株売却の意向があれば・・・という複数のステップがクリアになる必要性と、またその買収資金1400億によって日興コーディアルグループの財務体質が悪化する懸念もあって、今回の買収はうまくいかなかったようだ。


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